使用済み試薬等の処理方法

廃棄基準につきましては、県や市等の条例、研究所の規定等に従って処理して下さい。
もし、条例、規定等が未定の際には次項をご参照下さい。

 

[洗浄液]
:界面活性剤とリン酸緩衝液です。多量の水道水と共に流して下さい。 未使用残液も同様に廃棄してください。
容器は水道水で洗い、プラスチック廃棄物として廃棄して下さい。

 

[緩衝液で希釈した標準品、HRP標識抗体、ビオチン標識抗体、HRP-アビジン溶液]
:多量の水道水と共に流して下さい。未使用残液も同様に廃棄してください。
容器は水道水で洗い、プラスチック廃棄物として廃棄して下さい。

 

[発色液の残液:TMB]
:未使用残液は有機溶媒として産業(医療)廃棄物処理業者に委託して下さい。又は、紙に吸着させて可燃処理して下さい。
容器は水道水で洗い、プラスチック廃棄物として廃棄して下さい。

 

[反応停止液の残液:1M H2SO4]
:未使用残液は酸性溶液として産業(医療)廃棄物処理業者に委託して下さい。
又は、以下のような中和剤を使用して中和し,その後大量の水とともに流して下さい。容器は多量の水道水で洗い、プラスチック廃棄物として廃棄して下さい。

 

中和の際は必ず眼鏡やゴーグルを使用して眼を保護して下さい。
万一はねた溶液が目に入った時は、直ちに大量の水道水で洗い、医師に手当てを受けて下さい.

 

推奨法:(苛性ソーダと重曹の2段階中和法)
0.5M NaOH溶液と0.5M NaHCO3 を用意する.

 

使用法:残液をV mlとすると,0.5M NaOHを3.5xV ml,少量ずつに分けて加える。その後重曹の0.5M溶液をVml少量ずつに分けて加える。炭酸ガスの発生は少量で済む。

 

注意事項:入れすぎてもpH9台にしかならないので便利。
熱と炭酸ガスの発生に注意しながら行う。
中和後は多量の水と共に流しに捨てる。

 

[使用済みプレートとウェル中の発色液(TMB+反応停止液)]
:瓶内部のチューブをカットした噴射瓶又はアスピレーターでwell中の液体を回収して下さい。アスピレータで回収する場合には、そのまま水流で流さず、中間にトラップのためのボトルを挿入してください。回収した液体は非塩素系(水溶性)有機物として産業(医療)廃棄物処理業者に委託して下さい。
または回収した溶液を反応停止液の場合と同様に中和して廃棄して下さい.
この際硫酸の濃度は0.5Mとなっていますので,NaOHの使用量は回収液の1.8倍量,NaHCO3の使用量は回収液の0.5倍量としてください.

 

[使用済み96 well plate]
:上記のようにwell中の反応液を除去した後水道水で洗浄し、産業(医療)廃棄物処理業者に委託して下さい。
又は、96wellの溶液を除去し、水道水で洗浄、滅菌後、一般廃棄物として処理して下さい。滅菌方法はオートクレ-ブ又は0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液に1時間以上浸けて下さい

 

[検体付着した消耗品(検体保管容器、チップ)]
:産業(医療)廃棄物処理業者に委託して下さい。又は感染性があるものとして、1%ホルマリン、2%グルタールアルデヒド又は0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウム溶液に1時間以上浸けて下さい。又はオートクレーブ滅菌処理して廃棄して下さい。