真度,正確度
真度 (accuracy,trueness) ・・・絶対値は確かか
ICH合意によれば,真度とは真の値(認証,合意された)と実測値との一致の程度とされている.真度は以前「正確さ,正確度」と呼ばれてきた.
アッセイ系の真度,つまりアッセイ系が正しい値を示すものであること証明するにはいくつかの試験法がある.希釈試験,添加回収試験,他の測定系との比較試験などである.
正しい絶対値が得られるためには,前提条件として標準物質と試料中の測定対象物質の構造(この場合には抗体との結合場所)が完全に一致していることが必要である.測定対象物質に化学構造上多様性があり,生理的条件によってそれらのポピュレーションが変化することがあると正確度は余り期待できない.また,試料中の何らかの成分が抗原抗体反応に影響を与え,親和性や反応速度に変化をもたらすような場合には問題を生じる.