2波長測定:主波長/副波長

2波長測光について
450nm(TMB)は必須の吸光波長です.
620nmにつきましては,検体によるウェル内の汚れや洗浄操作等によるウェルのくもり,キズ等によるウェル間吸光度差をキャンセルするための波長です.
2波長測光によるマイナス吸光度の場合はウェル内,ウェルの底等の汚れ,キズが考えられますのでマイナス測光されたウェルをご確認ください.
 具体例:同一検体の2重測定実施時(一例)
 ウェルNo.
   A1・・・正常ウェル
   A2・・・ウェル底面にキズ有り
    ↓
 吸光度測定
            A450nm     A620nm
   A1        1.050      0.050
   A2        1.150         0.150

  ① A620nm値をA450nm値から差し引いた場合
       A1=1.050-0.050=1.000
       A2=1.150-0.150=1.000
  ② A450nmのみの測光の場合
       A1=1.050,  A2=1.150 でバラツキ大
※ウェルにキズやにごりがありますと上記のように値がバラツク原因の1つになります.2波長の測光により,これらの要因がキャンセルできます.