凍結検体に関する注意

凍結された溶液を解凍すると,上部と下部に溶質の濃度差が生じます.下部が濃厚な状態となっています.これをそのままサンプリングすると大きなバラツキを生じる原因となります.どんな溶液でも、解凍後は必ず充分にvortexなどで攪拌して均質化してから使用するようにしてください.また、冷凍保存された血漿試料を解凍するとフィブリンのモヤモヤが生じることが多いのですが,この場合は1度遠心分離に掛けてください.するとモヤモヤはひとつに纏まります.しかし,軽いので沈殿しない場合が多いのです.このときは先端を曲げた細い針金などで掬い上げると除去できます.モヤモヤがピペットのチップの先に詰まると採取量が不正確になるので注意してください!