C-ペプチド

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C-ペプチド(マウス, ラット)測定用ELISAキット

C-ペプチドはインスリンの前駆物質であるプロインスリンの構成成分であり、膵β細胞内でインスリン部分とC -ペプチド部分に分離されて血中に放出されます。C -ペプチドは, インスリンと等モルで血中に分泌されることから、インスリン投与時の膵β細胞のインスリン分泌能評価に有効です。
富士フイルムワコーシバヤギでは、マウス用、ラット用のサンドイッチELISAキットをラインアップしています。

  • 「ELISA A to Z」技術資料カタログダウンロード

特長

  • 高感度、広測定範囲(検量線範囲:46.9~3000 pg/mL)
    ※234.5~15000 pg/mL(検体量:10 μLの時)
  • 短時間(全反応時間:5 時間)で測定可能
  • 微量な検体(標準操作法は 10 μL)で測定可能
  • 環境に優しい防腐剤を使用
  • 全ての試薬が溶液タイプで即座に使用可能
  • 高い測定精度と再現性

キット構成

(A) 抗体固相化ウエルプレート(洗浄後使用)
(B) 標準溶液(6000 pg/mL)(希釈後使用)
(C) 緩衝液(そのまま使用)
(D) ビオチン結合抗C-ペプチド抗体(希釈後使用)
(E) ペルオキシダーゼ・アビジン結合物(希釈後使用)
(F) 発色液(TMB)(そのまま使用)
(H) 反応停止液(1M H2SO4)(そのまま使用)
(I) 濃縮洗浄液(10×)(希釈後使用)
・プレートシール
・取扱説明書

:96 wells(8×12)/1 枚
:500 μL/1 本
: 60 mL/1 本
:100 μL/1 本
:100 μL/1 本
:12 mL/1 本
:12 mL/1 本
:100 mL/1 本
:4枚
:1 枚

交差性

  • C-ペプチド-マウス交差性

    ※交差率は、3000 pg/mL時のデータ

    動物種 項目 交差率(%)
    Mouse C-peptide1 100
    C-peptide2 100
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Rat C-peptide 89
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Human C-peptide 85
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Porcine Insulin 検出感度以下
    Bovine Insulin 検出感度以下
  • C-ペプチド-ラット交差性

    ※交差率は、3000 pg/mL時のデータ

    動物種 項目 交差率(%)
    Rat C-peptide 100
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Mouse C-peptide 92
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Human C-peptide 90
    Insulin 検出感度以下
    Proinsulin 検出感度以下
    Porcine Insulin 検出感度以下
    Bovine Insulin 検出感度以下

操作法・標準曲線例

  • 操作法(共通)

  • C-ペプチド-マウス標準曲線例

    ※プレートリーダーはSUNRISE RAINBOW(TECAN)
     を使用
    ※吸光度は測定環境により変動します
    ※演算処理は三次多項式を使用

  • C-ペプチド-ラット標準曲線例

    ※プレートリーダーはSUNRISE RAINBOW(TECAN)
     を使用
    ※吸光度は測定環境により変動します
    ※演算処理は三次多項式を使用

測定例

  • マウス検体C-ペプチド測定結果

    レビス® C-ペプチド マウス(Uタイプ) 使用

    検体 mean SD N 備考
    BALB/c, 6W, メス 1.84 0.94 10 血清, 絶食なし, 2重測定

    単位:ng/mL 

  • ラット検体C-ペプチド測定結果

    レビス® C-ペプチド ラット(Uタイプ) 使用

    検体 mean SD N 備考
    CD(SD), 6W, メス 1.55 0.43 10 血清, 絶食なし, 2重測定

    単位:ng/mL 

バリデーションデータ(マウス)

  • 精度試験(アッセイ内変動)

    検体 A B
    1 976 238
    2 969 230
    3 965 230
    4 1023 235
    5 977 231
    6 1018 228
    7 1038 229
    8 995 225
    mean 995 231
    SD 27.7 4.10
    CV(%) 2.78 1.78

    単位:pg/mL

  • 再現性試験(アッセイ間変動)

    測定日/検体 C D E
    0日目 1502 301 60.9
    1日目 1500 302 63.8
    2日目 1499 301 62.2
    3日目 1501 300 58.8
    mean 1500 301 61.4
    SD 1.12 0.66 2.13
    CV(%) 0.07 0.22 3.46

    単位:pg/mL n=4

添加回収試験

  • 検体F
    添加量 実測値 回収量 回収率(%)
    0.00 300 - -
    265 551 250 94
    398 683 382 96
    531 827 527 99

    単位:pg/mL n=2

  • 検体G
    添加量 実測値 回収量 回収率(%)
    0.00 58.2 - -
    28.9 86.7 28.5 99
    38.6 98.2 40.0 104
    77.4 139 80.8 104

    単位:pg/mL n=2

希釈直線性試験

血清検体を連続的に希釈用緩衝液で3段階希釈し測定した結果、直線回帰のR2は1.00でした。

バリデーションデータ(ラット)

  • 精度試験(アッセイ内変動)

    検体 H I
    1 1015 214
    2 1027 222
    3 1038 211
    4 1043 219
    5 1029 232
    6 1034 209
    7 1039 231
    8 1041 224
    mean 1033 220
    SD 9.60 8.51
    CV(%) 0.93 3.86

    単位:pg/mL

  • 再現性試験(アッセイ間変動)

    測定日/検体 J K L
    0日目 1499 599 63.9
    1日目 1435 605 58.2
    2日目 1491 569 59.9
    3日目 1458 559 64.2
    mean 1471 583 61.6
    SD 29.68 22.55 2.98
    CV(%) 2.02 3.87 4.83

    単位:pg/mL n=4

添加回収試験

  • 検体M
    添加量 実測値 回収量 回収率(%)
    0.00 180 - -
    110 291 111 101
    161 332 152 94
    209 379 199 95

    単位:pg/mL n=2

  • 検体N
    添加量 実測値 回収量 回収率(%)
    0.00 360 - -
    263 616 256 97
    526 909 549 104
    658 1040 680 103

    単位:pg/mL n=2

希釈直線性試験

血清検体を連続的に希釈用緩衝液で3段階希釈し測定した結果、直線回帰のR2は1.00でした。

論文リスト

富士フイルムワコーシバヤギHPから閲覧可能です。

製品一覧

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