生体内で産生されたアンモニアは、肝臓の尿素サイクルによって尿素に変換され尿中に排泄されます。
本品は、ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウムを触媒として、フェノール、次亜塩素酸を用いたベルテロー反応を利用した比色法に基づくアンモニア測定試薬です。マウス、ラットおよびヒト血液中のアンモニア量の測定に用いることができます。マイクロプレート法および用手法での測定が可能です。
体外診断用に用いることはできません。
※マイクロプレート法の場合、測定回数は700回、用手法の場合、測定回数は60回 検体に除たん白試液を加えて除たん白することにより、呈色阻害成分を除去すると同時に検体中の諸酵素を失活させます。この上清に、フェノール、ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウムを加え、さらにアルカリ性としたのち、次亜塩素酸ナトリウムで酸化すると、インドフェノールを生成し青色を呈します。この青色の吸光度を測定することにより検体中のアンモニア窒素濃度を求めます。 全血検体 測定範囲:100~400 µg/dL ●感度〔用手法〕 ・ 精製水を試料として測定した場合の吸光度は、0.010~0.070です。 ・ 特定濃度の標準液(アンモニア窒素 400 μg/dL)を試料として測定した場合の吸光度は、0.200 ~ 0.370 の範囲内です。 ●特異性 ・ 既知濃度の管理用血清を測定するとき、既知濃度の± 35 %以内にあります。 単位:µg/dL マウス検体 ラット検体 イヌ血漿(EDTA)検体 イヌ血清検体 No.6 No.7 No.8 4.8 0.14 3.5 8.6 2.2 7.0 4.4 0.5 ネコ血清検体 単位:µg/dL, n=2 マイクロプレート法 *室温:20℃~25℃ 用手法 *室温:20℃~25℃ ご使用者様からの情報をお待ちしておりますキットの構成
構 成 品
容 量
(1) 除たん白試液
溶液
100 mL/1 本
タングステン酸ナトリウム
リン酸を含有
(2) 発色試液A
溶液
50 mL/1 本
フェノール
ペンタシアノニトロシル鉄(Ⅲ)酸ナトリウム2水和物
(3) 発色試液B
溶液
25 mL/1 本
水酸化カリウム
(4) 発色試液C
溶液
50 mL/1 本
炭酸カリウム
次亜塩素酸ナトリウムを含有
(5) 標準液
(NH3-N 400 µg/dL)
溶液
15 mL/1 本
(6) 標準液用希釈液
溶液
20 mL/1 本
測定原理
・血中アンモニアは、採血後室温に放置すると経時的に上昇します。あらかじめ除たん白試液を入れた試験管またはチューブに、採血後ただちに血液を入れ、すぐに混合し、遠心分離してください。
・上清は2 ℃ ~10 ℃または氷水中に保存し、1時間以内に測定してください 。
・抗凝固剤のヘパリン、二重しゅう酸塩は使用しないでください。
・アミノ酸製剤は負誤差を与えますので注意してください。
・血中の各種アミノ酸は測定値に影響を与えることがあります。
精度試験(アッセイ内変動)
マウス検体
1
1
88.9
2
83.4
3
86.2
4
86.2
5
86.2
6
83.4
7
86.2
8
80.6
mean
85.1
SD
2.5
CV(%)
3.0
ラット検体
1
1
66.4
2
66.4
3
63.5
4
63.5
5
66.4
6
63.5
7
75.0
8
66.4
mean
66.4
SD
3.8
CV(%)
5.7
添加回収試験
添加量
測定値
回収量
回収率(%)
―
81.8
―
-
56.9
142
60.2
106
114
205
123
108
171
247
165
96.8
添加量
測定値
回収量
回収率(%)
―
77.3
―
-
56.9
137
59.7
105
114
188
111
97.5
171
236
159
93.1
検体測定例
検体
測定値(mean)
SD
CV(%)
No.1
221
15
7.0
No.2
186
12
6.2
No.3
216
13
5.9
No.4
202
8.2
4.1
No.5
192
15
7.7
No.6
165
14
8.6
No.7
147
5
3.5
164
12
7.2
検体
測定値(mean)
SD
CV(%)
No.1
348
24
6.9
No.2
310
19
6.2
No.3
437
40
9.1
No.4
366
1.6
0.4
No.5
483
42
8.7
357
12
3.4
478
37
7.8
307
22
7.2
ネコ血漿(EDTA)検体
検体
測定値(mean)
SD
CV(%)
No.1
197
9.4
No.2
109
0.13
No.3
116
4.1
No.4
147
13
No.5
135
2.9
No.6
108
7.6
No.7
133
5.8
No.8
170
0.84
検体
測定値(mean)
SD
CV(%)
No.1
374
11
2.8
No.2
374
5.7
1.5
No.3
361
28
7.8
No.4
343
20
5.8
No.5
247
2.9
1.2
No.6
307
11
3.7
No.7
395
10
2.6
No.8
196
4.2
2.1
テスト
スタンダード
ブランク
最初の操作はマイクロチューブで行う
除たん白試液
除たん白試液:血液=4:1(v/v)となるように調製。
除たん白試液:標準液=4:1(v/v)となるように調製。
70 μL
試料
―
よく混合する。遠心分離5000×g、 4 ℃、15分間。以降の操作はウェル内で行う。
よく混合する。
以降の操作はウェル内で行う。
上清 70 μL
混液 70 μL
―
発色試液A
70 μL
70 μL
70 μL
発色試薬B
35 μL
35 μL
35 μL
発色試液C
70 μL
70 μL
70 μL
各試薬をマイクロプレートに添加後、プレートミキサーでよく混合し、37 ℃で20分間加温。
よく混合し、室温*で30分間静置。
よく混合し、ブランクを対照として630 nmにおける検体及び標準液の吸光度を測定する。
テスト
スタンダード
ブランク
操作はマイクロチューブで行う
除たん白試液
除たん白試液:血液=4:1(v/v)となるように調製。
除たん白試液:標準液=4:1(v/v)となるように調製。
800 μL
―
よく混合する。遠心分離5000×g、 4 ℃、15分間。以降の操作はウェル内で行う。
よく混合する。
以降の操作はウェル内で行う。
上清800 μLを別のチューブへ移す。
混液800 μLを別のチューブへ移す。
―
発色試薬A
800 μL
800 μL
800 μL
発色試液B
400 μL
400 μL
400 μL
発色試液C
800 μL
800 μL
800 μL
各試薬をマイクロチューブに添加後、攪拌(800 rpm、30秒 ボルテックスにて混合)し、37 ℃で20分間加温。
攪拌(800 rpm、30秒)後、30分間水冷(20 ℃~25 ℃)。
攪拌(800 rpm、30秒)後、ブランクを対照として630 nmにおける検体及び標準液の吸光度を分光光度計を用いて測定する。
注:用手法で測定した場合、60 回用となります。
酵素法測定試薬 ラボアッセイTM
ALP(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABALP-M1 633-51021 |
ラボアッセイTM ALP p-ニトロフェニルりん酸基質法によるアルカリフォスファターゼ活性測定キット |
0.0625~0.5 mmol/L | 20 μL/ 500回 | 21,000円 |
Ammonia(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABNH3-M1 633-51761 |
ラボアッセイTM Ammonia 藤井・奥田法変法 |
100~400 µg/dL | 50 μL/ 700回(マイクロプレート法) 500 μL/60回(用手法) |
28,600円 |
Cholesterol(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABCHO-M1 635-50981 |
ラボアッセイTM Cholesterol コレステロールオキシダーゼ・DAOS法 |
50~592.2 mg/dL | 2 μL/ 500回(マイクロプレート法) 20 μL/50回(用手法) |
21,000円 |
Glucose(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABGLUC-M1 638-50971 |
ラボアッセイTM Glucose ムタロターゼ・GOD法 |
50~500 mg/dL | 2 μL/ 500回(マイクロプレート法) 20 μL/50回(用手法) |
23,000円 |
NEFA(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABNEFA-M1 633-52001 |
ラボアッセイTM NEFA ACS・ACOD法 |
0.4~1.97 mEq/L | 4 μL/ 500回(マイクロプレート法) 50 μL/40回(用手法) |
40,000円 |
Phospholipid(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABPLIP-M1 639-51001 |
ラボアッセイTM Phospholipid コリンオキシダーゼ・DAOS法 |
75.0~596.1 mg/dL | 2 μL/ 500回(マイクロプレート法) 20 μL/50回(用手法) |
26,000円 |
Triglyceride(用手法)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 検量線範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABTRIG-M1 632-50991 |
ラボアッセイTM Triglyceride GPO・DAOS法 |
100~888 mg/dL | 2 μL/ 350回(マイクロプレート法) 20 μL/35回(用手法) |
23,000円 |
GLDH:Glutamate dehydrogenase (自動分析装置用試薬)
シバヤギコード 和光コード |
品名 | 測定範囲 | 検体量/測定回数 | 希望納入価格 (消費税別) |
LABGLDH-RA 631-47771 |
ラボアッセイ GLDH-ラット(Aタイプ) | 1~200 U/L(*) | 15 μL/ 150回 (日立LAbOSPECT003の場合) |
35,000円 |
LABGLDH-RC 630-48581 |
ラボアッセイ GLDH-ラット用コントロール | 保存温度:-35℃以下 有効期限:6ヶ月 |
容量:500μL/1本 20本セット |
40,000円 |
*検量線範囲は100 U/Lまです。直線性は200 U/Lまで確認しています。