各濃度に調製した標準溶液と管理試料1と2をそれぞれ3重測定し,ブランクは8重測定してください.
測定試料 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度の平均 | 吸光度の平均-ブランクの平均 | 逆回帰濃度 | 真度(%) | 吸光度の 標準偏差 |
吸光度の 変動係数(%) |
10 ng/mL | ― | |||||||||
5.0 ng/mL | ― | |||||||||
2.5 ng/mL | ― | |||||||||
1.25 ng/mL | ― | |||||||||
0.625 ng/mL | ― | |||||||||
0.313 ng/mL | ― | |||||||||
ブランク | ||||||||||
ブランク |
測定試料 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度 | 吸光度の平均 | 吸光度の平均-ブランクの平均 | 定量濃度 | 真度(%) | 吸光度の 標準偏差 |
吸光度の 変動係数(%) |
管理試料1 | ― | |||||||||
管理試料2 | ― |
・標準曲線は定量下限及び定量上限を含む6濃度以上の標準曲線用標準試料及びBlank試料から構成されるようにしましょう.
・回帰式から求められた標準曲線用標準試料の各濃度の真度は、定量下限及び定量上限において理論値の±25 %以内とし、定量下限及び定量上限以外においては理論値の±20 %以内とすることを推奨します.アンカーポイントを除く標準曲線用標準試料の75 %以上かつ、定量下限及び定量上限を含む少なくとも6濃度の標準曲線用標準試料が上記の基準を満たすことを推奨します.
・QC試料の真度は理論値の±20 %以内であることを推奨します.
・逆回帰濃度とはここでは検量線用標準試料の吸光度を作製した回帰式にあてはめ求めた濃度を指すことにします.
参考資料:薬食審査発0401第1号 「医薬品開発における生体試料中薬物濃度分析法(リガンド結合法)のバリデーションに関するガイドライン」について
◆検出限界(DL)と定量限界(QL)について
検出限界(DL) DL=3.3s/a
定量限界(QL) QL=10s/a
s:Blank試料の吸光度の標準偏差、 a:検出限界付近の検量線の勾配
参考資料:厚生省 医薬審第338号
評価の基準(例)
ここで示すのはあくまで参考例です.各施設で評価の基準は設定してください.
評価項目
◆ブランクの吸光度のバラツキ
ブランクの吸光度変動係数 | 評価 |
<5% | 各施設で設定 |
<10% | 各施設で設定 |
<15% | 各施設で設定 |
<20% | 各施設で設定 |
≧20% | 各施設で設定 |
◆標準溶液の最低濃度0.313 ng/mLの吸光度のバラツキ
0.313 ng/mLの吸光度変動係数 | 評価 |
<5% | 各施設で設定 |
<10% | 各施設で設定 |
<15% | 各施設で設定 |
<20% | 各施設で設定 |
≧20% | 各施設で設定 |
◆管理試料の吸光度のバラツキ
管理試料の吸光度変動係数 | 評価 |
<5% | 各施設で設定 |
<10% | 各施設で設定 |
<15% | 各施設で設定 |
<20% | 各施設で設定 |
≧20% | 各施設で設定 |
◆各標準溶液の逆回帰濃度の真度(%)
各標準溶液の逆回帰濃度の真度(%) | 評価 |
<5% | 各施設で設定 |
<10% | 各施設で設定 |
<15% | 各施設で設定 |
<20% | 各施設で設定 |
≧20% | 各施設で設定 |
※標準曲線作成時に対数変換するかどうかでフィットが変わります.
また,3次式,4パラメータ,5パラメータにするかでもフィットが変わります.
フィットが良いものを選択してから真度,乖離度を求めてください.
※標準曲線について
「ELISAの検量線」
「ELISAの標準曲線を吟味するのに適したプロッティング」
◆管理試料の定量値の乖離度(%)・・・ホームページ内QCチェックをご利用ください.
管理試料の定量値の乖離度(%) | 評価 |
<5% | 各施設で設定 |
<10% | 各施設で設定 |
<15% | 各施設で設定 |
<20% | 各施設で設定 |
≧20% | 各施設で設定 |