原因と対策

1) ウェルの乾燥の可能性
各ウェルの洗浄液を除いてから次の試薬溶液を添加するまでの時間が長い場合,又は各ウェルに直接空調機等の風が当たり,ウェルが乾燥した可能性がありますのでご確認ください.
 
2) 濃縮液として供給されている試薬の希釈率の誤り指定された希釈率になっているかどうかご確認ください.
 
3) 洗浄の不完全
自動プレート洗浄機を用いる場合は,本キットに適した洗浄条件の設定が必要な場合があります.設定を正しく行ってからご使用ください.吸引,排出ノズル位置,列ごとの吸引量,洗浄液噴射の圧力,吸引後の残量等をご確認ください.自動洗浄機の流量目安としてはノズルの径によって異なりますが5 ~ 25 mL/minです.
 マニュアルでの洗浄の場合は洗浄効果が不足していることが原因として考えられますので,洗浄回数を所定の回数より増やすことにより解決するケースもあります.所定回数の2倍(所定回数が4回の場合は4 ~ 8回)を上限としてご検討ください.8連、12連ピペットをお使いの場合も同様です.特にHRP標識物反応後の洗浄が重要ですので洗浄回数の検討を行ってください.
 反応後の第一回目の洗浄は洗浄液のキャリーオーバーにご注意ください.その後第二回目の洗浄液を直ちに(乾燥を防ぐため)噴射瓶からウェルに満たし,軽く揺らせてから振り捨ててください.操作の最中ウェルの底には決してどんな器具も接触させないでください.
 
4) 反応過剰の可能性
 プレートは正しい温度で,決められた時間インキュベートしてください.各試薬を室温化してからご使用ください.